今回はJames TylerのStudio Eliteシリーズに搭載されているミッドブーストについて検証をしてみます。 James Tylerと言っても様々なモデルがありますが、最も有名なのはStudio Eliteですよね。
現行ですと、
・Studio Elite
・Studio Elite HD
・Studio Elite HD-P
とあります。(各モデルについては後日…)
その中で上2つに搭載されている、ミッドブースターが
実際のところどんな効果を音に与えているのか
購入を検討している方や、James Tylerに興味を持っている方の参考資料となるようなものを公開できればな…と思います。
前置きはこれくらいにして・・・
今回はフロントピックアップを使用した音源です。
とりあえずこれを聴いてみてください。
フロントピックアップを使用して、パワーコードでストロークをしている音源です。音はクランチ
(シリーズ接続です。コイルタップ等は何もしていません。トグルスイッチについては後日記事作成予定)
同じフレーズを5回繰り返しています。
C→D→E→G→C→D→Eで一周。
1周目がミッドブーストOFFのなにもかかっていない状態
2周目がミッドブーストONだがノブは回していない(0%)の状態
3周目がミッドブーストONで15%分くらいノブを回した状態
4周目がミッドブーストONでちょうど半分まで回した状態(50%)
5周目がミッドブーストONで目一杯回した状態(100%)
聴いてみると差が分かるはずです、どれが良いかは好みだと思いますが
私はミッドブーストをONにすると音がシュッと締まって艶が出てくるような印象を受けました。
その後ノブを回していくと、どんどん中低音域あたりが強調されて丸みを帯びた奥から聞こえるようなサウンドになっていきます。
ではアナライザーを使用して、どんな変化が起きているのか確認してみましょう。
二つ目のコードDを鳴らした直後の波形を比較します。
(まだ若干実験的な方法なので、今後もっと精度の高いやり方を考えていきます。)
ミッドブースト OFF コードストローク フロントピックアップ |
まずこちらが、ミッドブースト回路をバイパスした状態のサウンドです。
ミッドブースト 0% コードストローク フロントピックアップ |
続いてこちらがノブを回さぬままミッドブーストをONにしたサウンド。600〜1000Hzあたりが持ち上がり、谷間が低音にずれ込んでいる印象。
ミッドブースト 15% コードストローク フロントピックアップ |
そして次がノブを全体の15%ほど回した状態です。低音高音は上がらず先ほどの谷になっている部分が持ち上がっていますね。
ミッドブースト 50% コードストローク フロントピックアップ |
次がノブを全体の約半分ほど回した状態です。先ほど持ち上がった部分がさらに持ち上がると同時に、低音部分も若干持ち上がっていますね。
ミッドブースト 100% コードストローク フロントピックアップ |
最後がノブを最後まで回した状態です。最終的に平坦に近い状態になりましたね。
このようなデータとなりました。あくまでもアバウトなデータですが
このアナライザーで画像では表示されていないオレンジ色の最大値グラフの動きを見ても
上記のような特徴が見られました。
ミッドブーストをONにすることで出てくる艶は初めのいわゆる美味しい帯域の持ち上がりの効果なのでしょうか。
個人的にはそこがミッドブースト有無の一番大きな変化であると思っています。
そしてそのあとは中低音域を中心に、高音域を追いかけるように持ち上がっていくのかなと考えました。
私はミッドブーストをON(0%)にして演奏をすることが多いです。
この状態でそのまま弾いても倍音・抜けが気持ちよく、ボリュームを絞って弾くとタイラーユーザーが好んで出すようなパリッというかシャリッとした気持ち良い音に近付くことができます。
参考になりましたでしょうか。
次の記事では同じようにフロントピックアップのアルペジオ編を紹介します!
ではでは!
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