2018年3月2日金曜日

James Tyler Studio Eliteのトグルスイッチについて① 座学編

こんにちは、のぶです。


今回はJames Tyler Studio Eliteについている3つのスイッチについてです。
正直自分の中でも曖昧な部分があるので、勉強しながら共有できればなと思ってます。


一番左のカチカチできるものは
リアダイレクトスイッチ
→これを手前にカチッとした瞬間、ピックアップがリア(ブリッジ側)に選択されます。例えばセンターやフロント(ネック側)+センターの音をどこかで使う際に、5-wayはそれにしておいてリアを使うときはスイッチオン、それ以外の場合はオフという使い方ができます。


その右のストラトならばだいたいついているものは、上にも出てきましたが
5-wayセレクター
→左から
・フロント(ネック側)
・フロント+センター
・センター
・センター+リア(ブリッジ側)
・リア
と5種類の音の拾い方から選択することができます。


その下の白い丸ポチと一番奥の黒いノブは
ミッドブーストのスイッチとミッドブーストの調整ノブです。
ミッドブーストについてはこちらをぜひご覧ください。
※今後フロントピックアップ以外の記事も作成予定です。

コードストローク編
ここらへんにあるギターの機材たち: James Tyler Mid boost(ミッドブースト)検証 フロントピックアップ編①

James Tylerのミッドブーストのスイッチは2種類あります。
1つはバイパススイッチ(私のギターはこっち)
押し込むとオフです、バイパスにするためのスイッチということですね。

もう一つがプリセットスイッチ
どの値に設定するのかは不明ですが、押し込みとその決まったミッドブースト値に固定されるというスイッチです。
このようなことから、基本的にこのモデルはミッドブースト常時オンで必要に応じてバイパスする場合があるというイメージなのでしょうか。

その右の銀色のノブはボリュームノブ

その奥が今回のメイン
トグルスイッチです。
では機能を見ていきましょう。
説明しやすいように勝手に番号を付けました。


1番スイッチがフロントピックアップ
2番スイッチがセンターピックアップ
3番スイッチがリアピックアップ

の信号の配列を変えるみたいです。

〜以下、公式マニュアルより〜
●スイッチを手前側に倒すと
・Neck Single Coil Pickup / Middle Single Pickup
ハムキャンセルする為のダミーコイル(マグネットは付いていないので音は拾っていません)とシングルコイルピックアップが直列に配線され、ノイズを極力抑えたシングルコイルサウンドを出力する。

・Bridge Humbucker
シリーズ(直列)配列されている通常のハムバッカーサウンドを出力

●スイッチを真ん中にしておくと
・Neck Single Coil Pickup / Middle Single Pickup
ハムキャンセルする為のダミーコイルとは配線されず、通常のシングルコイルサウンドを出力する。ミドルのピックアップはリバース・ワウンド(極性を逆に巻いています)でハーフトーン時のノイズを極力抑えています。(ハムキャンセル機能無し)

・Bridge Humbucker
コイルタップされ、シングルコイルサウンドを出力。ハムキャンセル機能無し。

●スイッチを奥に倒すと 
・Neck Single Coil Pickup / Middle Single Pickup
ハムキャンセルする為のダミーコイル(マグネットは付いていないので音は拾っていません)とシングルコイルピックアップが並列に配線され、ハムキャンセルされたシングルコイルサウンドを出力する。

・Bridge Humbucker
パラレル(並列)配列されている通常のハムバッカーサウンドを出力



ほうほう、なるほどなるほど。
見慣れない単語がたくさん出てきますね。
もうちょっと勉強してみます。

まずは

ハムキャンセルする為のダミーコイル(マグネットは付いていないので音は拾っていません)

ハムキャンセル・・・難しい解説は他のブログ様にてたくさん紹介されておりますが、簡単に言うと2つのピックアップを利用してノイズを打ち消しあうことです。 DTMをやっている方とかだと、位相反転って聞いたことあるかもしれませんが、音って波形が逆の音同士をぶつけると無音になります。

ハムバッカーはこれを利用して作られた物であり、コイルを逆に巻き磁石を逆にしたシングルコイルをシリーズ(直列)配列することで、音を増幅している物です。

ギタリストには不要な知識な気もしますが、調べてみると・・・
通常のコイルと坂巻のコイルを繋ぐことによって、
通常のノイズ、音の信号と反転されたノイズ、音の信号が配列されます。

このままだとノイズだけでなく、鳴らしたい音の信号まで打ち消されて無音となっています。
そこでピックアップ内の磁石を逆にします(N極とS極を逆にする)。
理屈は知りませんが、ギターピックアップのノイズは磁界の影響を受けないそうです。

音の信号は2回反転させたので元の波形に戻る。ノイズは反転されたまま。

これにより重なっているノイズは打ち消されたまま、2つの音の信号がほぼ一致し大きな信号となって出力される。
※位置の都合上完全にノイズが一致するわけではないので、ノイズ0になることはない模様

難しい話をするともっと長くなるのでしょうが、これがハムバッカーの構造みたいです。

これと同じことをダミーコイルによって、音の信号を増やさぬようにしながらノイズを消しているということですかね!

シングルコイルピックアップが直列に配線
シリーズ(直列)配列されている通常のハムバッカーサウンド


☆シリーズ・・・電気回路の直列配列のことです。太い音を出すために適した配列のようです。
シングルの場合は通常のピックアップ→ダミーコイルの順に電気信号が流れていくということでしょうか。
これによりハムキャンセルのノイズレス効果が出ているということですかね。


シングルコイルピックアップが並列に配線
パラレル(並列)配列されている通常のハムバッカーサウンド
ミドルのピックアップはリバース・ワウンド(極性を逆に巻いています)でハーフトーン時のノイズを極力抑えています。

☆パラレル・・・電気回路の並列配列のことです。シリーズよりもマイルドな音を出す為に適しているようです。
シリーズのように順番に電気信号が流れるのではなく、同じ場所にピックアップが配列することになります。


そしてハーフトーンについてです。フロントセンター、センターリアの音を出すとノイズが減りますよね。
これは坂巻のセンターピックアップと並列した結果の産物です。ノイズが減ってかつ異なる音の信号が混ざった結果、あのような特徴のある音になるんですね。




小学校や中学校の理科の電気回路実験を覚えている方はイメージしやすいかもしれません。電球が明るくなる直列の方が同じように音が大きく、電球が直列ほど明るくならない並列は同じように音も直列よりも小さくなります。



難しい言葉がたくさん出てきましたが、実際の所は音が好みかどうかで良いと思います。


ということで!
次回は実際にそれぞれの配列の音を聞き比べてみます。

ではでは!

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